取組み内容
カターレが目指す理想の街創り Kataller the Utopia
株式会社カターレ富山
- 心身の健康
- 経済的なゆとり
- 安心・心の余裕
- 自分らしさ
- 自分時間の充実
- 生きがい・希望
- 思いやり
- つながり
ウェルビーイングに取組むきっかけは?
「ウェルビーイング」という言葉が浸透する前から、カターレ富山は「ホームタウン活動」という名で地域への社会貢献活動を行ってきました。
これはJクラブが、地域に根差した、愛されるクラブとなるために、ホームタウン(本拠地)の人々にとってスポーツが生活に溶け込み、心身の健康と生活の楽しみを享受することがスポーツ競技と並んで事業の根底にあるからです。
富山県をホームタウンとするカターレ富山も、設立当初からサッカー競技を観戦することで生まれる感情を揺さぶるようなワクワク感はもちろん、例えば学校訪問や清掃活動などをはじめとした地域の皆さんに寄り添う活動を続けています。
わが社の、ウェルビーイングの取組み
現在、このホームタウン活動は「シャレン!」(社会連携)に進化しています。
Jクラブと地域の人・企業や団体・自治体などと連携し、あらゆる社会課題に取り組む活動です。カターレ富山は「Kataller the Utopia RISOUの街を創造する」を合言葉に、2022年は300回を超えるホームタウン活動を行い、さまざまなシャレン!に取り組みました。
例えば、高齢社会という社会課題に対し、2020年12月より「Be Supporters! サポーターになろう!」というプロジェクトをサントリーウエルネス株式会社、および県内の複数の福祉施設と協働して推進してきました。「いくつになってもワクワクしたい、すべての人へ」をコンセプトに、高齢者や認知症の方など普段は支えられる場面の多い方がクラブのサポーターになることで、サッカー観戦や応援によってワクワクが生まれ、心や体が元気になれるようにと活動をしています。
コロナ禍でつながりが分断されるなか、高齢者の方々が選手やクラブ、地域とつながり、それによって元気になったことが、全国のメディアから注目を浴びました。
全国の全58クラブがそれぞれの地域でそれぞれの社会課題に取り組む「シャレン!」を行っており、年に一度「シャレン!アウォーズ」の名のもとにそれぞれの成果を持ち寄り高め合っているのですが、このカターレ富山の「Be Supporters!」プロジェクトは、2022Jリーグシャレン!アウォーズで、メディアが取り上げたいと思う活動と評価を受け「メディア賞」を受賞しました。
理想の街を創造するために、連携を加速!
カターレ富山だけでは成し得ないことが、連携によって広がり、つながり、達成することができる。社会連携は、私たちの活動の大きな力です。
株式会社ゴールドウインとの協働では、ホームゲームで衣類回収BOXが設置され、約1トンの不要衣類を回収(2022年)。まだ使えるものはリユース、原料へのリサイクルへと繋げ、サポーターと共に循環型社会の実現に取り組んでいます。
また、練習場の芝刈りをたい肥にして、土づくりからサツマイモの植え付け、収穫、実食、販売までの体験を行う「食農プロジェクト」では、地域の親子やパートナー企業と連携し、ごみの削減や、農業を通じた食育、地産池消に取り組みました。
今後のウェルビーイングアクション
SDGsやウェルビーイングへ関心が高まることで、カターレ富山の活動にも注目が集まり、企業や行政機関などのパートナーとの連携が加速し、カターレ富山の目指す「この街に住んでよかった」と実感していただけるような街づくりの実現に近づいていると感じています。
これまでの活動を見て、声をかけてくれる企業さんもあり、徐々に成果が上がってきていると感じています。
富山県が目指す「幸せ人口1000万~ウェルビーイング先進地域、富山~」とも通じるところも多く、2022年には包括連携協定を締結するなど、自治体との連携強化に向けて動き出しています。
今後も、地域の福祉、環境、教育など、あらゆる社会課題解決のために、カターレ富山がハブとなり、志を同じとするパートナーと連携しながら、地域の仲間とともに、サッカーのプレー同様、富山で熱いムーブメントを続けていきたいと考えています。