毎日の暮らしの中で、ちょっと意識して行動することで
ウェルビーイングを高められることって、実はたくさんあります。
こんな場所や、あんな場面で、ちょっとウェルビーイングになれる10の「カギ」を紹介します。
【監修】
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授、
ウェルビーイング学会会長
前野隆司(まえの たかし)氏
1962年生まれ。山口県出身。1986年東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了。キヤノン株式会社生産技術研究所、カリフォルニア大学バークレー校機械工学科 Visiting IndustrialFellow、慶應義塾大学理工学部機械工学科専任講師、助教授、ハーバード大学応用科学・工学部門Visiting Professor を経て 2006 年慶應義塾大学理工学部機械工学科教授。2008年より慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。2017年~2024年3月慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼任。2024年4月より武蔵野大学ウェルビーイング学部長兼任。
新しいことに挑戦し、知識やスキルを身につけることは自信に繋がり、視野も広がります。
最初から完璧を求めず、「できた!」という小さな成功体験を積み重ねていきましょう。仮に失敗しても、その経験はきっと成長につながります。
夢や目標はモチベーションを高めるきっかけになります。目標を設定するうえでは「自分の成長」と「他者への貢献」を意識するとよいとも言われていますが、まずはちょっとした「やりたいこと」「やってみたいこと」でOK!はっきりと口に出すことで自分自身への刺激にもなります。
健康は、毎日を明るく過ごすための土台となります。バランスの取れた食事や適度な運動などで心身を整え、日々をエネルギッシュに過ごしましょう。
「感謝」や「応援」の気持ちは、自身の幸福感を高めてくれます。適切な場面で「ありがとう」や「がんばって!」を声に出して伝えましょう。感謝や応援のキャッチボールをすると相手だけでなく自分自身も幸せな気分になり、人間関係が更に良くなります。
美味しいものを食べた瞬間、家族や友達と笑い合った時間など、日常にある身近な幸せに目を向けましょう。嫌な出来事でも、教訓を得たり反面教師にしたりすることでポジティブに変換できます。過去を悔やんだり、未来を不安に思ったりするのではなく、「今」この瞬間を大切に過ごしましょう。
周りの人とのつながりは日々の生活や仕事で心の支えとなります。笑顔を心がけ、自分からあいさつするなど、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
また、困っている人を見かけたら進んで声をかけましょう。たとえば、困っている外国人旅行者を見かけた時は、英語ができなくてもスマートフォンの翻訳機能を用いてその人を助けられるかも。
「自分らしさ」を発見するには他者とのコミュニケーションも大切です。自分や相手の好きなことについて話し合えば、双方の違いから「自分らしさ」に気づくことができます。
また、職場や学校、地域など「自分たち」の良さや個性について話し合うと「自分たちらしさ」がきっと見つかります。同じ県内でも学校行事や「お雑煮」などの食文化、言葉の違いなどについて話し合うと盛り上がりますよ!
趣味や好きなことに没頭する時間はあっという間で、心も豊かにしてくれます。改めて自分と向き合い、本当に好きなことを見つめ直してみましょう。
そして、それを発表する機会があれば積極的に取り組みましょう。個性を輝かせる「舞台」はウェルビーイングを高めるチャンス。趣味であれば家族や友人など、身近な人達の前で披露してみませんか?
青空に映える立山連峰の美しさに息を呑み、心が洗われる体験をした方も多いと思います。身近な地域の自然や文化、産業などに触れることで、地域の良さを知ることができます。
また、いつもと違う道で通勤・通学すると新しい発見に出会えるかも!そうして出会った地元の良さを、周りの家族や友人にシェアしてみましょう。
地域のイベントやボランティア活動に参加してみましょう。
共通の趣味を持つ仲間ができたり、地域の人との交流を通して新たな出会いにつながったりするかもしれません。
◎イラストは南砺市在住の漫画家・森みちこ先生に描いてもらいました